2014年1月14日火曜日
ジャッジ!(2014年)
『ジャッジ!』
監督・永井聡、脚本・澤本嘉光。
出演・妻夫木聡、北川景子、鈴木京香、豊川悦司。
上司の身代わりでアメリカの広告フェスティバルの審査員にさせられた、落ちこぼれ広告マン(妻夫木)が、自社のちくわCMを入賞させろとムチャぶりされて右往左往するというコメディ。
出演者も豪華だし、ストーリーはそんなになくても広告業界の中身も垣間見れておもしろいかも~くらいで、あまり期待しないで見たら、めちゃめちゃおもしろかった!
テンポがいいし、ギャグにしか見えないコネタがちゃんと終盤で伏線として鮮やかに回収されていて、最後にはちょっと感動までしてしまうとは。
伏線の張り方がうまいな~。明らかに違和感すぎて、ギャグにしか見えないんだもん。全部。オオタ キイチロウとオオタキ イチロウが実は結構ツボだった(笑)。
この監督はCMディレクターなんですね。CM特有の、瞬発力のある攻撃力というか、つかみのアイディアが満載!冷静に考えると「それ、思いついちゃったやつでしょ!」とかつっこみたくなるんだけど、それがビシビシ途切れずくるから、気が付くとどっぷりはまってしまった感じ。
北川景子演じるひかりが、太田喜一郎(妻夫木)にいちいちイライラするが、一緒にイライラするくらい本当に鈍臭い(笑)。鈍臭いし、頭固いし、ダサイし、でも真っ直ぐで純粋。最初はその真っ直ぐさも鈍臭くて、イライラするんだけど、その問いかけは自分にも問われているように感じてくる。
「好きなものを好きと言う。」そんな当たり前のことを。
そして、その真っ直ぐさに突き動かされてしまうんだよね、結局は。
そんな太田喜一郎に突き動かされ、そんな太田喜一郎を乗りこなしたひかりは一枚上手かな。上手というか、ただのギャンブラーなのか(笑)。それも、序盤の競馬からつながる伏線とは、やられた!という感じ。
観終わった後に、なんとなく頭に残るコピーが多いのは、やっぱり広告業界出身の人の言葉のうまさなのかな。
“無茶”と書いて“チャンス”と読む。とか、ちくわを覗くと未来が見えるとか(笑)。
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