2014年1月3日金曜日

ブリングリング(2013年)


ブリングリング

監督・ソフィア・コッポラ、エマ・ワトソン主演。
第66回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」でオープニング上映された。
少年少女が、セレブの邸宅に侵入し、窃盗を繰り返した実話を元にした物語。

センセーショナルなテーマだけど、映画の内容は窃盗事件の罪を追及するものでも、犯人たちの心境を深く探るような内容でもない。淡々と事実を追い、その中に逮捕後の犯人たちのインタビューが少し挿入されるだけである。

その淡々と進む展開は、当時の犯人たちの事件に対しての動機を表しているかのようで、すべてがとても軽い。
本当に「パリスんち行こうよ。」のノリ以上でも、以下でもないのだろう。ストーリーの展開の軽さが、よりいっそう彼女たちの物事の考え方の軽さを象徴しているようで、最後には少し恐ささえ感じてしまった。

たぶん何も考えてないんだろうな、彼女たちは。そう思えるくらい自分は大人になってしまったんだとも感じた。


罪の意識とか、事件の善悪についてどうこう言うつもりはないし、そういう映画でもないけど、セレブの並外れたゴージャスな生活っていうのは何かやっぱ変だよね(笑)。パリスの部屋に入ってしまったら、確かに何かがおかしくなる気にもなってくる。
セレブって何なの?笑

セレブの世界に侵入して窃盗したっていう事実は、きっと彼女たちにとってみれば、現実感のないふわふわした夢の中で起きたことなんだろう。
それがどういうことなのかということも、よくわからなくなるくらいパリスの家は現実感がないものだった。


それにしても、『ウォールフラワー』といいアメリカの高校生って、こんなにクスリとかハッパとかやりまくってるもんなの?!



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