2014年1月22日水曜日

アフタースクール(2008年)



アフタースクール』(2008年)

脚本/監督・内田けんじ。出演・大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人、常盤貴子、田畑智子。

鍵泥棒のメソッド』同様、最後に明かされるドンデン返しが見ものの映画。
そんなわけで、これも結構好きな展開。

伏線の張り方がうまいんだけど、やっぱりその点は若干『鍵泥棒のメソッド』の方が上の印象でした。伏線をパラパラと撒きすぎて、前半は「で、何なの?」とちょっと、やきもきしてしまう感じは否めないかな。
でも、100分くらいの短めの物語なので、「何なの?」と思いつつも観ているうちにドタバタと展開が動き、タネが明かされるので、緩急ついてちょうどいいとも取れるかもしれませんが。
設定もなかなかおもしろい設定だし、キャストもいいから、その「何なの?」感はそんなに気にならならないしね。


設定は、アフタースクール=放課後ってことで、中学の同級生たちのその後の話。洋ちゃんは大人になって、教師をやっているんだけど、洋ちゃんが担任の先生ってめっちゃ楽しそうでしょ!うらやましい…。まあ、その辺りの「学校」の設定が最後に微妙につながっていきます。

堺雅人は、最近にはない地味~な役。こういう地味な堺雅人結構好きなんですが…。南極料理人とか。『半沢直樹』、『リーガルハイ』でヒットしてしまったので、減ってしまうかと思うとさみしいです。


堺雅人が地味な役と言ったけど、洋ちゃんも佐々木蔵之介もあまり特徴のない役どころ。キャラがそれぞれ際立っていないのは、伏線やドンデン返しを目立たせるためなのでしょうか?もう少しキャラ立たせてもいいなという印象。「何なの?」の理由は、ちょっと登場人物の個性がなかなか入ってこないことも原因のひとつのような気がしています。

「何なの?」「何なの?」を連呼していますが、この「何なの?」はラストで綺麗いに拭えます!それもスッキリ爽快に。「おお!」という感嘆文と共に。なので、ご安心を。この監督の、ラストのタネ明かしのスピード感は、本当にうまいなあ~と思います。


最後にひとつ言っておきたいのは、この映画のラストの洋ちゃんはめちゃめちゃかっこいいです!ハードボイルドでかっこつけている(『探偵はBarにいる』の探偵)洋ちゃんより、何ならかっこいい。洋ちゃんの最後の一言を聞くためだけに観てもいいくらいです(←と、言っても話は断然おもしろいので!)

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