2014年11月10日月曜日

まほろ駅前狂騒曲(2014年)


まほろ駅前狂騒曲

三浦しをんの同名ベストセラーを瑛太&松田龍平主演で映画化した「まほろ駅前多田便利軒」、その続編として製作されたテレビドラマ「まほろ駅前多田番外地」に続くシリーズ第3弾。まほろ市で小さな便利屋を営む多田啓介のもとに、変わり者の同級生・行天春彦が転がり込んできてから3年目。多田は行天の元妻から、行天さえも会ったことがない彼の実娘はるの子守りを依頼されてしまう。一方、まほろ市の裏番長・星からは、新興宗教団体を前身とする謎の野菜販売集団の極秘調査を押しつけられる。かつてない厄介な依頼に悪戦苦闘するなか、バスジャック事件にまで巻きこまれてしまい……。監督は「まほろ駅前多田便利軒」も手がけた大森立嗣が続投し、キャストにも高良健吾、真木よう子、本上まなみ、大森南朋ほか映画版やテレビ版でおなじみの顔ぶれが再結集。さらに、行天の過去の秘密を知る謎の男役で永瀬正敏が登場。(以上、映画.com


これはもう、まほろファンじゃなくても楽しめるエンターテインメントですな。
さらに、まほろを映画→ドラマと追って来た人たちは、集大成! と感慨深い。


ストーリーはいつになく盛りだくさんで、しかも繋がりがある。
(映画第一弾は短編をまとめた感じだし、連ドラもエピソードごと)

映画第一弾のゆるっとした空気と、ふたりが持つ“暗い”の部分。
ドラマのてんやわんやな部分と、ハードボイルドな部分。
それがいい感じでミックスされている。


行天も多田も今回は、大活躍でかっこいいし、
ふたりの過去とか“暗い”部分、隠されている部分も垣間見える。

だけど、あくまでもまほろの空気は壊れない。
“まほろ”の日常の一部に、今回のできごともあったという感じが一貫されていてよかった。


かっこいいんだよ。
まじめな部分もあるし、ハードな部分もあるし。

でも、あくまでも行天は行天、多田は多田。


それがいいよね。

どんなことがあっても、最後は多田便利軒の日常に戻る。
そういう安心感が、“まほろ”には大事なんです!




フォレスト・ガンプ/一期一会



フォレスト・ガンプ/一期一会

頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプの数奇な人生を、アメリカ現代史と重ねて描き出していくヒューマンドラマ。
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス。主演にトム・ハンクス。知能指数が人よりも劣っていたが、母親に普通の子どもと同じように育てられたフォレスト・ガンプは、小学校で優しく美しい少女ジェニーと運命的な出会いを果たす。俊足を買われてアメフト選手として入学した大学ではスター選手として活躍。卒業後は軍隊に入り、ベトナム戦争で仲間を救って勲章をもらい、除隊後はエビ漁を始めて大成功を収める。しかし、幼い頃から思い続けているジェニーとは再会と別れを繰り返し……。第67回アカデミー賞で作品賞ほか6部門を受賞。ハンクスは前年の「フィラデルフィア」に続き2年連続で主演男優賞を受賞した。(以上、映画.comより)


「今、目の前にあるものに対して、ただただ一生懸命取り組む」
そんな感じのお話だった。

(ちょうどNHKでやってた嵐のドキュメンタリーで、大野君が同じようなことを言っていたというエピソードがあって、それに感銘を受けたせいも否めないけど。)



とにかく出会う人、起きたことに、ただまっすぐに向き合う
フォレスト・ガンプの姿は、ごちゃごちゃ考えるばかりの自分には突き刺さった。

フォレスト・ガンプのまわりの人たちも、そんな姿に動かされたんだろうね。



自分の力の及ばない何かに、流され流される展開は『LIFE!』(2013年)にも通じるところがあると感じた。
主人公が主体的に、動くっていうよりは、あれよあれよって感じとか。

個人的には、フォレスト・ガンプの方が、俄然好き!!



動こうとして、一歩踏み出すなんて、正直そうそうないし、できないし、やらないし。
でも、目の前にあるものに対して真摯に向き合う。
自分の壁を壊そうとか、一歩踏み出そうとか、そんな欲ものなく、
来たから、打ち返す。それこそ、ピンポン玉のように。

そういう姿勢が、ちょっとずつ知らない世界に繋がっているんだろうな。




まっすぐすぎて、クスッと笑える。
なかなかいい笑い。


ベンチでおばあちゃんが、「あなたの語りがうまいから」って言うけど、
うまいよねーまじで。
心地いい語りだよねー。