2014年8月19日火曜日

スクール・オブ・ロック (2003年)




スクール・オブ・ロック

出演:ジャック・ブラック、監督:リチャード・リンクレイター。

ミュージシャンでもあるジャック・ブラックが破天荒なロッカー教師を演じるコメディータッチの人間ドラマ。名門小学校にそぐわないニセ教師と小学生たちがロックを通じて交流を深める、笑いと風刺、感動、そして涙ありの作品。監督に「オースティン映画協会」の設立者であり『恋人までの距離』のリチャード・リンクレイター。脚本は本作で友人役を演じるマイク・ホワイト。実際に楽器を演奏している子役たちの演奏の巧さもにも注目だが、ジャック・ブラック演じるユニークなロックン・ロール教師からは目が離せない!(以上、Yahoo!映画


はい、めっちゃ好きです!

物語時代はGTO的なよくあるスクールもの。
優秀な学校に、ダメダメ教師がきて、いろいろあって心を通わせるというもの。



だから、安心して観れるのもあるんだけど、
そんなにのんびりへらへら観れる映画ではないかな。

いい意味で。



終始かかっているロックのリズムに途中から、体が乗ってきちゃう!


デューイは本当にどうしようもない男だけど、
「ロックをやりたい」という思いだけはまっすぐで、むしろそれしかない。
そのためには手段は選ばないロックなやつ。


ちゃんと考えてか知らずか(考えてないだろうけど)、
生徒たちに役割を与えて、その役割の振り方がまた秀逸!

音楽とか楽器は全員が誰でもできるわけじゃないから、
普通のクラスの生徒がみんなでバンドやりました! だと、いまいち「はいはい…」という感じになりかねない。

でも、仕切りやならマネージメント、パソコンが得意ならプログラミング…
得意分野を活かせばいいわけだし、
見た目は地味だけど得意なものがあるなら、思い切って目立ってしまえばいい。
できるかわかんないけど、やりたい! でも、いいと思うし。

そのあたりのさじ加減がすごくよくて、気持ちよかった!




ラストはもちろんロック!
本当に最後の演奏はしびれた!

家でDVDで観ながら、本当にノリノリになってしまった。
めちゃくちゃスカッとした!ロックだな!


SCHOOL OF ROCK=ロックの学校
生徒たちにも、観ている人にも色んなことを教えてくれる映画。

Let's ROCK!

アポロ13(1995年)


アポロ13

主演:トム・ハンクス、監督:ロン・ハワード。

どんな困難な危機であっても、人類の英知の前に不可能がない事を知らしめた、あまりにもドラマティックな実話を遂にハリウッドが映画化。1970年4月、月へ向けて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生。その絶望的な状況の中、ヒューストン管制センターでは3人の乗組員を無事地球に帰すため、必死の救出作戦が展開されていた…。(以上、Yahoo!映画


宇宙博、TenQ、現代美術館 ミッション[宇宙×芸術]と、宇宙づいている夏だったので、
その流れで鑑賞。


3つの展覧会を見て思ったけど、宇宙とざっくり言っても幅広いわけで(幅広すぎる!)、
宇宙開発とその技術、宇宙開発の歴史、天体などの宇宙そのもの、天体と言っても地球からの観測と宇宙からのもあるわけだし。

アポロ13』は技術かな。
もちろん実話ということで、歴史でもあるんだろうけど。



なにがおもしろいって、数人(アポロ13号では3人)が宇宙に行くために、
そして帰ってくるために、何百人の人が関わっているということ。

その何百人の中には、宇宙に行きたかったけど行けなかった人もいれば、
見守ることしかできない人もいる。

でも、地球を飛び立った宇宙飛行士をみんなが帰ってくることを待っている。



なんとなく頭では理解していたけれど、「行った」ものが「帰ってくる」ということがいかに重要か。
そして、宇宙に「行って」そして、「帰ってくる」ことが、いかに大変かということを思い知った。

なにより「帰ってくる」ことを待ち、全力で奮闘している人たちがいること!



個人的にはケンがすごくよかった。
宇宙へ行けなかったことで、くさってたけど、彼にしかできない仕事をした。

宇宙へは宇宙飛行士だけが行くんじゃなくて、もっともっと大勢の人が行くんだね。




で、やっぱり過去の事故とかもあったり、逆に過去に成功したからと飽きられたりあるけど、
「宇宙へ行って帰ってくる」それがくれるものの大きさといったらはかりしれないものがあるなと。



宇宙博やらいろいろ見て、一番の感想は
「宇宙もすごいけど、よくわかってもいない宇宙に行こうとする人間がすごい」だった。

やっぱり、宇宙はよくわからないけど、
それを相手に奮闘している人間がすごいわ。

そんなに人間を本気にさせる宇宙はやっぱりどうしてもすごいんだ。




なんだか、暑苦しくも宇宙への思いを語ってしまったけど、
そういう今まで言葉にできなかった「すごい」部分を、しっくりとさせてくれたのが、
この『アポロ13』だったな。


あと、あの危機的状況でみんながそれぞれのポジションで機転を利かせて乗越える物語好きなんだよね。





2014年8月18日月曜日

思い出のマーニー(2014年)


思い出のマーニー
米林宏昌監督、声・高月彩良、有村架純。

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学「思い出のマーニー」(岩波少年文庫刊)を、スタジオジブリがアニメーション映画化。物語の舞台を北海道の美しい湿地帯に置き換え、心を閉ざした少女・杏奈が、金髪の少女マーニーと出会って秘密の友だちになり、体験するひと夏の不思議な出来事を描く。札幌に暮らす12歳の内気な少女・杏奈は、悪化するぜん息の療養のため、夏の間、田舎の海辺の村に暮らす親戚の家で生活することになる。しかし、過去のある出来事から心を閉ざしている杏奈は、村の同世代の子どもたちともうまくなじむことができない。そんなある日、村の人々が「湿っ地屋敷」と呼び、長らく誰も住んでいないという湿原の古い洋風のお屋敷で、杏奈は金髪の不思議な少女マーニーと出会い、秘密の友だちになるが……。(以上、映画.com



まず、あの予告映像はなんなんだろうね。
百合にしか見えないでしょ。

百合なら勘弁と、観るか観ないか悩んでいたところ、
友達に進められ、鑑賞。

同じく観るか悩んでいる人がいるならば、観ることをおすすめします!
できるなら、映画館で(なぜかは追々わかるかと…)



百合なの?問題については、百合かどうかって言ったら、
やっぱ百合っぽさは全然あると思う。
ネット上だと、百合じゃない!って声も多いけど。
ベタベタした女同士の友情が百合かどうかってのは、それぞれの友情観にもよるしね。

個人的には「百合ではなくはない」って感じ。



っていうか、大事なのは、百合かどうかではないんだよね。
そこじゃないの。



前半9割、退屈でした。
なんなの?だから、なんなの?とヤキモキするし、
登場人物だれにも共感できないし、
百合の先入観からか、そこはかとない気持ち悪さつきまとうし。


それでも、観ることを全力ですすめます!

残り1割で得ることのできる、カタルシスがとにかく素晴らしい!
残り1割で、退屈な9割がすべてスーッと消化される、あの気持ち良さといったら。

これが映画体験なんだなと、また新たな経験をした。


そう、9割退屈なので、DVDで観てしまえば、寝るか、やめるかしてしまう。(自分なら)
だから、映画館で観るべきで、最後まで観ないとわからないこの映画のよさを体験することができる。


共感できる、泣ける、笑える、人に言いたくなる…
どれも映画体験の醍醐味だけど、
「観ないとわからない」っていうのは、最大級の醍醐味なんじゃないかと。


映画についての論評とかレビューを読んでいて頻出す「カタルシス」という言葉。
はじめてその言葉の意味が分かったし、それでなければ言い表せられない感覚だった。


観るか迷ってるのであれば、間違いなく観るべき。(←ひつこいw)




観るか迷う原因はたぶん予告のせいなんだろな…。