2014年1月20日月曜日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年)



腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)

本谷有希子による戯曲を原作とした映画。
監督・脚本: 吉田大八。佐藤江梨子、佐津川愛美 、永瀬正敏、永作博美が出演。


サトエリ、佐津川愛美、永瀬正敏演じる家族が、まじで全員どうしようもなさすぎで、救いがないくて、永作博美演じる待子さんが唯一の癒し?と思いきや、能天気すぎて逆に一番怖いんじゃないかって思えてきてしまった(笑)。
サトエリの痛い女っぷりが気持ちいいし、佐津川愛美のブラックっぷりも気持ちいいし、永瀬正敏のただのダメなやつもいい感じ。

もうダメさ突き抜けてくれ!って、思ってきた矢先に、サトエリが赦しちゃうもんだから、ハッピーエンドとか期待していないんだけど…と、テンション下がってきたら、妹が本性を現し、いいぞ!と思ったら、サトエリ意外とおとなしくて、これまたテンション下がってきたところ…きちんと期待を裏切らないでくれました。
「私をネタにするんなら最後まで見なさいよ!」で、スカッとしたカタルシスに達した。(結末に関しては、賛否両論あるみたいだけど)


田舎という小さな閉塞の世界で、和合家の3人が3にとも「ここではない何か」にすがってぶつかりあっていく。ある種、家族支えあってるともいえるんじゃないかっていう状態で、恨み憎しみ合いの上に均衡が保っていたのかも。


めちゃくちゃブラックなコメディで、「おいおいおいおい、まじかよ。」の、連発なんだけど、観終わった後スッキリします。きれいにまとまる結末ではないので、そのスッキリの理由をうまく説明できないんだけど、桐島と同じ監督と言われれば、なんとなく納得してしまいました。

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