2014年2月17日月曜日
セレステ∞ジェシー(2013年)
『セレステ∞ジェシー』
リー・トランド・クリーガー監督、ラシダ・ジョーンズ脚本/主演で2012年制作の映画。
『最高の離婚』アメリカバージョンといったところ!
バリバリ働き稼ぐしっかりもののセレステ(ラシダ・ジョーンズ)と、売れないアーティストでヒモ状態のジェシー(アンディ・サムバーグ)は離婚調停中で同居中。別れても一番気の合う親友だった二人。だがあることがきっかけで、本当に別れなくてはならなくなり…という話。
要するに優位に立ち、ジェシーは何だかんだ自分に惚れていると調子乗っていたいたセレステが、ある時、本当にジェシーを失ってその大切さに気付くんだけど、リアル!
このジェシーとセレステの居心地のいいズルズル感も、別れても友達という都合のよさも、過ごした時間が故の二人にしか分からないネタも…分かるわ。
そして、本当に自分になくてはいけない人なんだと、失ってからしか気づけない感じも。
自分がいくら変えようとしても変わらなかったジェシーが食事はマクロビ、ちゃんと求職中なんていうジェシーの変化は受け入れがたいものだろう。
セレステは向上心のないジェシーに「私が食わせてる」と文句をいいながも、実はそんなジェシーそのものが好きだったのかもしれないし、自分が変えられなかった悔しさかもしれない。今まで何でもセレステペースに乗ってきたジェシーの作り出した、セレステの知らない流れに振り回され、右往左往するセレステ。何でも自分ペースで事を運んできたものだから、突然のできごとに対応できない。自分がいなくてはダメだと思っていた人が、自分なしの世界に生きるときのやるせなさといったら。
でも、セレステはバリバリキャリアウーマンの強気な女。そんな動揺、表に出すこともない。一人で何とか自分を立て直そうとする姿にものすごく共感してしまった。セレステは不器用な失恋にはまり、酒に逃げ、新しい男を探し、それじゃダメだ!と仕事や健康に気を使う。そのループ経験したことある…。
大人になってからの失恋は、男がいなくなったっていうだけじゃなくて、もしかしたら、自分が信じてきたもの、これまでの自分自身すべてを否定された気分になってしまうのかも。なのに、失恋すらうまくできなくなっていて。
でも、最後に救ってくれるのは、仕事だったり友達なんだな。対立していたライリーとも“失恋”を介して意気投合して、仕事もうまくいくようになって、焦らず、少しずつ踏み出そうとするセレステの姿がすごくよかった。
最後の最後、さよならをするシーンで「送っていくよ」と言ったジェシー。別にジェシーはセレステを嫌いになったわけじゃなくて、きっとずっと大切な人ナノは変わらないと思わせる一言だった。それに「当たり前でしょ」と答えるセレステを見て、なんだかんだ二人はやっぱり最高のカップルなんだな~。それが、結婚とか家族となると、また違う話なんでしょうけどね。
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