2014年2月18日火曜日
サニー 永遠の仲間たち(2011年)
『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)
カン・ヒョンチョル監督/脚本の韓国映画。シム・ウンギョン、カン・ソラ、キム・ミニョン、パク・チンジュ、ミン・ヒョリン、ナム・ボラ、キム・ボミ、ミン・ヒョリン、ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン、コ・スヒ、ホン・ジニ、イ・ヨンギョン、キム・ソンギョン、チョン・ウヒが出演。
―あらすじ―
夫や娘にも恵まれ、何不自由ない生活を送っていた42歳のナミは、ある日、母の入院先で高校時代の友人チュナと再会する。25年前の高校生時代、ナミやチュナら7人の仲良しグループはずっと一緒にいると約束しあったが、ある事件がきっかけで離れ離れになってしまっていた。病気に苦しみ、最後にみんなに会いたいというチュナのため、ナミは当時の仲間を集めようと決意。各地に散った仲間を訪ねる旅の過程で、再び人生に輝きを取り戻していく。(以上、映画.com)
おもしろかった!
42歳の現在と、高校生だった25年前が交互に展開していく構成になっている。
25年間の何にでもなれたあの頃の仲間たちと、何にもなれなかった現在の対比が、切なくなった。
高校時代の悪友たちと、このメンバーでいれば無敵かも!と思う瞬間や、ずっとこのまま仲良くしていられると思う瞬間、何てことのないことに笑っていたあの瞬間。誰もがあるそういう瞬間や、そういう友達。
そんな無敵の時代から、時間が過ぎ、たどり着いた現在の痛々しさと言ったら!病気になったり、子供の教育に悩んだり、営業成績伸びなかったり、嫁姑問題、水商売、夫の浮気…。大人の問題ってシビアだ…。騒いで、喧嘩して、ふざけて、はしゃいでれば大抵の問題が解決したあの頃とは大違いな現在。
彼女たちは、ある事件をきっかけに離れ離れになったんだけど、たぶんその時に大人の世界に足を踏み入れたんだと思う。ふざけていられなくなった事件が起きたことで。
でも、かつてのリーダー・チュナの最期の願いで、みんなが再会することになり、再び当時の気持ちを取り戻し、みんなではしゃぎ出す。当時の仲間たちといると戻れる感じすごくわかる!チュナの最期のときまで、みんなで楽しくすごすんだけど、決してお涙ちょうだいの病気ものではなく、観終わった後スカッとする清々しさがある。
たぶんこの後も、サニーの仲はきっと続くだろうけど、きっと高校時代とも、それはチュナの最期の期間とも違うんだ思う。高校時代もサニーの再集結も、どちらもある限定された期間だからこその突き抜けた瞬間で、過ぎてしまってはもう戻ることのできない時間なんだから。
ナミの夫が赴任中の2か月と、最期の期間がかぶっていて、チュナのお葬式の後、夫が帰ってきて「何かあった?」という質問に「何もないよ」と答えるのが、もうすでにその一連の出来事すらも、過去になっていそれを象徴しているのではないでしょうか。
どっちの時代のエピソードも、あーわかる!という感じがすごくあった。
もう戻れない過去と、もう戻れないとわかってしまった過去。それでも、あの頃、共有した時間があったから取り戻せた時間がある。
過去の自分は未来の自分に期待し、憧れていたし、未来の自分は過去の自分を懐かしみ、うらやむ。全て終わって、一瞬味わえたその懐かしい感じを思い出したからこそ、そのどちらもないものねだりで、だけどどちらも自分のものだったんだと受け入れて、“現在”を生きることができる清々しさが、ナミの「何もないよ」にはあったように感じました。
音楽がいいし、ポップでテンポもよくて、また観たくなる映画です。
個人的におおー!って思ったのが、韓国って整形大国だから25年も経ったら顔が別人ってこともあるんだね(笑)。
人探しとか、再会とか大変そう。ふつうに「整形した?」って会話が出てきておもしろかった。
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