第5回 TAMA映画賞授賞式に行ってきました。
映画ファンが決め、市民が手作りで開催しているTAMA CINEMA FORUMというイベントのひとつ。
パルテノン多摩で開催された授賞式では、
観れば観るほど面白い。詳細は過去に書いています。
感想については、こちら。
なによりも刺激的だったのが、授賞式。
特に、最優秀女優賞と最優秀作品賞を取った『横道世之介』の沖田監督と吉高由里子と、『さよなら渓谷』の大森監督と真木よう子のコメントがすごく印象的だった。
どちらの女優さんも、その出演映画を愛している様子が伝わるもので、監督のコメントも、その映画と出演者を本当に大切にしているんだという思いに溢れているものだった。
吉高さんの表現は、独特だけど、大好きでしょうがない感じが露骨に出ていて、世之介を思い出すときの祥子ちゃんと同じ表情をしているように見えてきたりして。
(女優を辞めてもいいと思った。とまで言っていたのは、各メディアでとりあげられていました。こちら。)
『恋の渦』の大根監督と、DQNファッションの若者と和気あいあいと取り囲んでいる様子も、本当に雰囲気がよく、無名の役者さんを大舞台に出してあげたいと言う気持ちがあったのかな〜と、勝手に想像してみて、こちらまで暖かい気持ちになるようなものだった。
『恋の渦』はまだ観ていないので、来年の下高井戸シネマでの公開を楽しみにしている。
そもそもの目的だった松田龍平は、いつになく穏やかな笑顔だなと思ったら、まほろの監督お二人(ドラマ版の大根監督と、映画版の大森監督)、まほろで共演してる真木よう子、舟を編むの黒木華と、一緒に仕事してた顔ぶれが多いこと!
そういう作品を越えた、つながりも映画って面白さのひとつだと。
気になったコメント(※ざっくりとしたメモをもとにしています。)
吉高さん「お互い新人の時の共演から、5年ぶりに高良君と再共演できて、出会いとか再会について考えながら、この作品を作れてよかった。」
真木さん「この役を他の人がやるのをみたくなかった。やりたいと思った役は、どれもそういう気持ち。好きな人を取られたくないような。」
出会いとか、タイミングとか、そういう運命的な何かが、いい映画ができるときには必要なんだというコメントが目立ちました。
龍平さんも前に何かで「30歳になるタイミングで、同い年の石井監督と仕事をできてよかった」と言っていたし、よくタイミングと出会いには述べてるし。
そういう映画の向こう側にある思いを知るのも、映画の醍醐味ですね。
他の受賞者の皆さんも、映画を愛しているのが伝わってきた。
この映画祭自体が、本当に映画愛に溢れているからということもあるだろう。1日中、映画愛に満ちた空間で、すばらしい映画を鑑賞し、映画への熱い思いを聞き、「映画っておもしろい!」と心底思い、感動してしまった。
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