2013年11月10日日曜日

レ・ミゼラブル(2012年)


レ・ミゼラブル


ヴィクトル・ユゴー同名小説を原作として1980年代にロンドンで上演され、以後、ブロードウェイを含む世界各地でロングランされていた同名のミュージカルの映画化作品。
トム・フーパー監督、ヒュー・ジャックマン主演。
アン・ハサウェイがアカデミー賞助演女優賞を受賞したことでも話題となった。

アカデミー賞語の話題沸騰のさなか見に行ったところ、満席で前から2列目という悪条件で鑑賞。

前評判通り、ストーリーもおもしろく(これが初レ・ミゼラブル)、アン・ハサウェイの演技も圧巻だし、ラストの民衆の歌のところは鳥肌が立つくらいしびれた。

けれど「ここがいい!」ってうまく説明できないのです。
泣きながら「何に泣いているんだろう」って地上10センチくらい上にいた。
だけど、間違いなく感動はしたんだけど。
こんなに壮絶な「愛」なんて知らないし、こんなに不幸な人生も、貧困の世界も自分にとってはあまりリアルではないから、この涙を説明する言葉が見つからないのだろうか。

この言葉にできない感動は、
「超よかったよね!泣いたー!これで4回目!もう1回観る!」なんて、そんなテンションではなかったことだけは確かだった。
ひとりで金曜日の夜レイトショーで、訳も分からないままグスグス感動する感じがなんだか丁度よかった。

宣伝の「泣ける!」や「感動」のコピーにやや構えてしまう。
「泣ける」からいい映画ということでもないと思う。
泣ける」という言葉以外で、その映画の感動を伝えられればいいのだけど。

あの群衆の歌での鳥肌や、理由も分からず流れた涙は間違いなく、何かを揺さぶられた「感動」だったわけだから。

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