2013年12月28日土曜日
ピンポン(2002年)
『ピンポン』
松本大洋の同名漫画を原作とする日本映画。
監督・曽利文彦、脚本・宮藤官九郎、出演・窪塚洋介、ARATA、中村獅童など。
上映当時「この星の一等賞になりたいのっ!俺はっ!そんだけっ!」とか、「I can fly!」とか、よく言ってたな〜と懐かしい気分なりつつ。当時、高校生だったのかな?
今だから分かるのは、才能とか努力とか、楽しみと苦しみとか、自分の限界とか…
結構、キャラクターそれぞれの葛藤が分かりやすく、そしてリアルだった。
卓球が好きで楽しくて、天性のセンスと勝てる自信はあるけど、努力はしないペコ。
才能もあるし、努力もできるけど、ペコがいる卓球が好きなスマイル。
努力努力努力の人。勝ち続ける以外に道はないドラゴン。
努力をして、その結果、自分の限界を知ってしまったアクマ。
「ヒーローっていると思う?」と、スマイルは問う。
勝ち続け、負けを知らず、最強のヒーローはこの映画には出てこない。
スマイルにとって、ペコが絶対的なヒーローで、負けるところが見たくなくて、手を抜くことさえする。なんという、不器用なあこがれ。
そんなスマイルにとってのヒーロー=ペコは、ドラゴンとの闘いのさなか、ヒーローに助けを求め、そのとき答えるヒーローはスマイルだった。
それはスマイルがいるからこそ、ペコはヒーローとしていることができるということなのだろう。
スマイルを笑わせ、ドラゴンに楽しい卓球を教え、アクマを泣かせる。
負けては泣き、弱さを知り逃げ出す。でも、やっぱりペコが最強のヒーロー。
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