2014年4月15日火曜日
グッバイ、レーニン!(2003年)
『グッバイ、レーニン!』
自国ドイツのアカデミー賞では9部門受賞、昨年の世界各地の映画祭でも話題を独占した感動コメディ。舞台は東ベルリン。アレックスの母親が心臓発作で昏睡状態に陥っている間にベルリンの壁が崩壊して社会が激変。母親は8カ月後に意識を取り戻すが、今度ショックを受けたら命が危ない。そこでアレックスは、母親になんとかベルリンの壁崩壊や社会の変化を隠そうと奮闘していく。音楽は「アメリ」のヤン・ティルセン。(以上、映画.com)
すっかり書くのを怠ってしまった…。書いてないだけで、相変わらず観てはいます。
さて、これはすごく好きな映画のひとつ。
その心臓発作の原因が自分ではないかという罪悪感もあって、ドイツの東西統一を隠す嘘をつき始めたアレックス。
周りの人を巻き込み、ただただお母さんにこれ以上ショックを与えたくないと、突き進む姿は少し滑稽だけど、めちゃめちゃ愛おしい。
誰かのための嘘、愛のある嘘とはこういうことを言うんだと思う。
アレックスの嘘は、お母さんのための嘘であり、それはやはりどこかで自分のためでもあったはず。だけど、それでもお母さんにとって東ドイツは存在し続けたし、嘘かもしれないけど、それは確かにあったと思わせる説得力がある。
お母さんは嘘だと分かっていたのかもしれない。それでも、よくてダメ息子のアレックスが自分のために行動をしたという事実が愛なんだと。
それが、お母さんのための東ドイツを作っていったんだと。
真実なんてどうでもいいような、それ以上のもっと大事なものを教えてくれる映画。
のらりくらりと反体制運動に参加していたアレックスが、お母さんのために動くことで彼自身がどんどん変わっていくのがいい。
時代が変わっていったとしても、人の生活は続いていくんだもんね。
すごくテンポがいいから、どんどん引き込まれていく!
コメディなんだね。最後は泣けます。
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